自分の言いたいこと言ってはいけない
「自分の言いたいことを言ってはいけない」これは、プレゼンにおいて、一番注意すべき事としてこの本で挙げられていることです。
何を言っているのか、カンの良い方なら分かると思いますが、つまりは「まずは相手の質問に答えなさい」ということです。
以心伝心か、支離滅裂か
私の場合、相手の質問の意図が捉えきれずに支離滅裂な受け答えをしてしまうことがよくあります。聞き返したりしづらいなあと空気を読むのも悪いのですが。
でも、最近になって気づいたのは、通常の会話で、分かっているだろうと思ったことをよく省略してその次のことを言っていることがある、ということです。
つまり「Aなの?Bなの?」という問いかけをしたときに、Aであることを前提としたうえで、「A1はこうで、A2はこうなんですよ」というところから話を始めてしまうことがある、ということに気づきました。
「Aである」ということを伝えたつもりになっているんですね。全然言っていませんが。
しかも時々「Aなの?Bなの?」という質問に「Cで困っているんだよねえ」と答えたりしてしまうこともある。「Aである」ことを前提にして、そこから導かれる「C」という状況について話をしていたりします。「C」に関して気になっているのが自分としては一番の関心事なわけです。でも、よく考えてみると、A→Cの因果関係がよくわからず、本当は聞きたかった「Aなのかそうでないのか?」が本人以外はよくわかっていない、といういことになってしまいます。
自分だけではなく人によってはよくそういう受け答えをしている人もいるようです。自分がそういう受け答えをされると、妙にイラついてしまって、何度も同じ事を繰り返し違う表現で質問していたりします。きっと、イラついているのが伝わったりして、相手にはプレッシャーになっていたかもしれません。
YES/NOでまず答える
まずは自分の受け答えから正そうと思います。
最初で挙げた本で提示されていた対処法はこうです。
自分のトークの入り口に「はい」と「いいえ」を必ずつける
少なくとも「そうですね」など、相手の質問に対してまずは肯定・否定を示すことです。「Aなの?Bなの?」という質問に対しては、「Aです」としっかりと示す。こうすれば、相手の問いかけに対してきちんと応答したわけですから、次に自分の言いたいことを、そのつながりも含めて示すことができますね。
これを心がけて、しっかりと会話のキャッチボールの訓練を勧めていきたいと思います。
番外:このエントリのきっかけ
趣旨とは関係ありませんが、この話題、私の読書中にうちの娘が乱入して開いて渡してくれたページから始まっていた話題でした。以前から受け答えについて違和感を時々感じていたので「これはブログエントリにしよう!」とピンときました。このエントリが書けたのは娘のお陰とも言えます。ありがとう。
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