電子書籍化の流れが来てますね

米国ニューズウィーク完全デジタル化

最近、本家ニューズウィークが、今年末で紙媒体を廃止して完全デジタル化することが報じられましたね。本家ニューズウィークを購読していたわけではもちろんありませんが、驚きました。

時事ドットコム:「日本版」は雑誌継続=ニューズウィーク
提携先のニューズウィーク米国版は今年末で紙媒体を廃止、来年からデジタル版に全面移行することを決めたが、 …

紙は使用用途によっては便利なので、完全デジタル化というのは敷居が高いことだと思います。実際に、日本版ニューズウィークは紙媒体での配信を続けるらしいですね。

もっとも、日本の場合は、なかなか有料での電子書籍、電子メディアがいまひとつ普及できていないこともあるのでしょう。

また、電子書籍のフォーマットの事実上の標準となっているEPUBをきちんと国際標準に仕上げようという作業からも離脱しかねない状況らしいので、紙媒体での配信継続は、必然なのかもしれません。

2012-10-07 – 未来のいつか/hyoshiokの日記
EPUB3のISO国際標準化作業で、日本が資金難による離脱の可能性。JEPAが支援金を呼びかけ …

本当はここで説かれているように、ユーザとしては不利益なので、ぜひともがっつり国際化基準策定に参加して欲しいところです。ただ、iPhone アプリを見てもそうですが、出版社各社の独自アプリで事足れりとしている現状では、難しいでしょうか。

電子化のメリット

電子書籍化の一つの大きなメリットは、配信コストが安く済むということじゃないでしょうか。

新聞の話題で、しかも電子化の話題になりますが、以下のブログエントリで紹介されていた「スウェーデン式 アイデア・ブック」では、配達にかかるコストと購読料から得られる収入が等しくて、配達をやめると購読料無料とすることが無理なくできた、という例を挙げています。

あえてやったことがない方を選ぶ – しごたのじゃーなる
新聞にまつわるコストのうち25%が配達にかかり、購読料は収益の25%を占めていました。 …

概算ができているわけではありませんが、電子書籍化でも類似の話があるものだと思います。新規分野参入のための割引という点も否めないのですが、Kindleストアでは実際の紙媒体より安い価格設定になっています。

外圧なのが残念ですが、実際にこれが日本市場に対する強力な浸透圧になってくれると良いのですけど。

最後に

私自身もいくつか電子書籍を購入したりしました。でも、今のところは電子書籍に積極的に移行するつもりはないので、単に「大きな流れがきているみたいだな〜」と正直他人事モードです。

Kindle、Kobo touch、iPad、Nexus7 などの最近のタブレット端末ではいろいろリーダー機能が充実しているようなので、紙媒体でしか享受できないメリットは、実体があるものの安心感しかないのじゃないかと思ってはいるのですが、まだまだ紙書籍がメインであり続けるでしょうね。

でも、年末商戦に向けて、タブレット端末が充実してきましたよね。
私もどれか買って試してみたいなあ…

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